島田蔟器 Making machine of Cocooning frame 年代:大正~昭和20年代 蔟(まぶし)は、蚕が繭を作る際に用いられる人工の巣で、古くは木の小枝や松葉、麦稈などさまざまなものを利用したが、次第に稲藁が用いられるようになった。本品は、島田蔟を作る道具。上部に藁をはさみ入れ、両手でハンドルを持ち、交互に藁を折るようにして操作する。島田蔟はごく簡単な作りで量産できたが、一度きりの使い捨てのため、大正時代に改良蔟が考案されると用いられなくなった。