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日本における養蚕の始まりは、弥生時代中期(紀元前後)と推定されていますが、その具体的な技術が明らかになるのは江戸時代以降のことです。江戸幕府は国内の養蚕と製糸を奨励し、養蚕指導者や蚕種製造者などによって各種の養蚕書が出版され、蚕糸業の普及と技術改良が進みました。日本最初の養蚕書とされるのが、元禄15(1702)年に野本道元が著した『蚕飼養法記』です。また、享和3(1803)年には上垣守國が江戸時代の養蚕技術の集大成と評される『養蚕秘録』を出版しました。
さらに、安政6(1859)年の開港を契機として、蚕糸技術に関する書籍が多数刊行されるようになり、近年の研究によると、江戸時代だけでも100種以上の書物が著されました。